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1941年UH1300

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 1941年式のハーレーダビッドソン、UH1300。 生産台数はわずか百数十台といわれる、非常に希少なモデルです。 私が所有している車両はリペイントされていますが、基本的にはオリジナルの車体。消耗品などは適宜交換されており、調子よく走ってくれます。 もともと私は、1947年のナックルヘッドと同じ時代に造られたバイクに興味がありました。 同じ時代のハーレーダビッドソンでも、ナックルヘッドはOHV、UH1300はサイドバルブ。 エンジンの構造が違えば走りも違う。 その違いを自分で確かめてみたいという気持ちがありました。 実際にUH1300を購入し、何度も走らせてみました。 そして、サイドバルブというエンジンがどういうものなのか、自分なりによく理解できたと思っています。 やはり、バイクというものは買って、乗ってみないとわからないことが多い。 写真を見たり、スペックを調べたり、人の話を聞いたりするだけでは、わからないことがあります。 私は評論家ではありません。 実際に自分のお金で購入し、所有し、走らせてみる。 良いところも、そうでないところも、自分で経験して初めてわかることがあると思っています。 今回のUH1300も、そういう意味では非常によい経験になりました。 そして、その後、1947年のオリジナル・ナックルヘッドが手元にやってきました。 すると、正直なところ、UH1300への熱が少し冷めてしまいました。 UH1300が悪いわけではありません。 希少性もありますし、今後さらに価値が上がる可能性もあるでしょう。 ただ、今の自分が一番乗りたいバイクは、やはり1947年のナックルヘッドなんですよね。 何台も所有していたところで、乗れる時間には限りがあります。 そして、私はコレクターではありません。 あくまで商売人です。 希少なバイクを何台も集めて、ずっと手元に置いておくことが目的ではありません。 自分が興味を持ったものを購入し、実際に乗ってみる。 そこで得た経験も含めて、次に欲しいという方へ引き継いでいく。 そういう付き合い方が、自分には合っているように思います。 現在、このUH1300は委託販売に出しています。 ただし、経済的な理由で急いで手放さなければならないわけではありません。 納得できる価格で買ってくださる方がいればお譲りしますし、そうでなければ、そのまま所有し...

老舗ブランドが「100年企業」へ進化するために必要なことは

歴史のあるブランドほど、創業家やカリスマ的なリーダーの圧倒的な存在感によって支えられてきた歴史があります。 しかし、特定の個人や著名人の人気、あるいは時代のトレンドに依存したビジネスは、世代交代や時代の変化とともに大きなリスクを抱えることになります。タレントや個人の人気には必ず「旬」がありますが、 積み重ねられてきた歴史そのものには「永続性」がある からです。 LVMHやケリング傘下の名門メゾンが今なお世界を魅了し続けているのは、デザイナーやオーナーが変わっても揺らがない「ブランド独自のストーリー、美学、プロダクトの品質」が美しく構造化されているからです。 継承において重要なのは、カリスマの真似をすることではなく、「そのブランドが持つ唯一無二の価値とは何か」を明確にし、仕組みとして残すことです。 ◆「新規依存」から「自社アセットの循環」へ 世界的なインフレ、為替の変動、そして世界中の供給網の変化。 現代において、外部からの「新規調達・新規仕入れ」だけに依存するビジネスモデルは、常に高い外部リスクに晒されます。 ここで強力な武器となるのが、 「認定中古」という循環型のビジネスエコシステム です。 高級機械式時計やハイエンドラグジュアリーの世界ではすでに一般的ですが、「過去に自社が市場に送り出した質の高いプロダクトを、自社で適正に買い戻し、正当な価値を与えて次世代の顧客へ繋ぐ」という仕組みです。 長年の歴史を持つブランドには、過去に送り出してきた素晴らしいプロダクトという「眠れる資産」がすでに大量に存在します。自社でそれらを循環させることは、為替リスクを抑えるだけでなく、 ブランドの価値基準や価格秩序を自らコントロールし、クオリティを保証する という最強のアセット防衛になります。 ◆後継者は「職人」ではなく「ディレクター」に 伝統的な事業を引き継ぐ際、多くの後継者が「自分も一から現場の職人技をマスターしなければならないのではないか」という悩みに直面します。 しかし、現場の技術継承はもちろん尊重されるべきですが、現代経営の観点において、後継者が職人の作業に忙殺されることは、経営リソースの観点から必ずしも最適とは言えません。 後継者に求められる本当の役割は、自らが工具や筆を握ることではなく、「腕の良い職人やプロフェッショナルが、存分に力を発揮できる環境と評価制度を整えること...